左から 橿尾先生 友人のヤマシタユウコ 水島さん ぼく ガラス作家の吉田しおりさん
橿尾正次による 「祝祭の場 」 ただぶら下がっている初源的なカタチ  発電所美術館

橿尾正次先生 自宅訪問  2005.08.10

 

福井県南条 山のふもとにひっそりと橿尾先生のご自宅はあった

古き良きお住まいに 生活の場と創作の場が美しく共存していた

室内のいたるところに作品が点在する 古い日本家屋に良く似合う その根が近いからだと思う

書斎の本の多さと なにかどこかチャーミングな雰囲気に先生のお人柄がしのばれる

 

「地方にこそ芸術を生み出す活力がひそんでいる。芸術家はどこに住んでいようと、 

 たえず自分の足もとの熱気に気づくことから製作がはじまると思う。」

 ぼくも地方で活動する身として 励まされ 共感しました

「自分の生まれ育った風土、それぞれの民族が受け継いできた伝統、そこにのみある芸術の精神性は、

 国際的になればなるほど失われていくのだろうか。そんなはずはない。

 独自の民族性をさぐりあてれば、それが国際性になり得るのではないか」

 伝統 / 受け継がれていくべきものの本質   進化 / 時代を切り開くあたらしいカタチ 

 この二つが共存し橿尾先生のカタチは生まれる 「カタチのタネ」から「日本のタネ」へ

 それはとても清らかな創造だと思った

 ぼく自身のつくる建築も初源的であり その空間は普遍的であればと願う   みずの

写 真を送っていただいた時の封筒 人柄をしのばせる文字 ちょこんとはられた切り絵