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プロジェクト名:ははの家/とやまの家  

建築用途:専用住宅

所在:富山県射水郡小杉町東太閤山

工事期間:2004.06〜2004.12

主体構造:鉄骨造+鉄筋コンクリート造+木造

主要仕上材:FLガラスt6/GL鋼板平葺

建築面積:160.22F

延床面積:199.70F

主用途:ははの住居+息子の職場

敷地環境:市街化調整区域を大規模開発した新興住宅地 団地内はハウスメーカー住宅が立並ぶ  団地外はほぼ田園。市街地までは車で約15分

 

 

二重にかこわれている  そんな住宅があったらと思った 

そうして周辺環境からまもられながら 

部屋にいても光や空の青さを  感じられるようにした 

そうすればそのまわりにひろがる 

もっとおおきな世界に 包まれていることを感じられるから    

 

持ち家率の高い富山では市街化調整区域を大規模開発することで

画一化された宅地が増えている。

この住宅はそんな風景の中にある。

雪国である富山の伝統的な住居形式は 平野部には

散居村のアズマダチが残り、山間の五箇山には合掌造りがある。

今回はそのような地域の例にならい 積雪荷重を屋根勾配で回避し

軽快な構造をえている。 屋根から落とした雪は井戸水による

散水消雪設備を建物外周に設け随時融かすこととした。

(五箇山では冬期になると建物外周に堀状に水を流し消雪する)

この建築はコンクリートの箱をガラスを前後に配した外皮で被い

入れ子の構成とした。 居間、座敷、寝室など生活の主となる室

/「主室」を コンクリートの壁で囲いその外側を通路とし

そこにキッチン、浴室、トイレなどの一時的に使う室

/「従室」を配した。 主室の壁は熱容量の大きい

コンクリートだから室内で放出した熱を貯える。

従室は主室をとりまくバッファーゾーンとなり

主室は年間を通して環境の安定した場となる。

主室に挟まれ中心にある中庭は「さしこまれた外部」。

囲まれ守られた場に意識はかかわりをもとめて開いていく。

庭はほぼ南北にのび正午に奥まで光をひきこむ。

切り込まれた中庭は建築内部に厳かな光を導く。

入れ子の安心感を保有しながら外に対して

意識のぬけをつくろうとした。

中庭を介して青い空が見えたり、

動線の行き着く先は窓にしてあったり

熱気をぬくためのトップライトからは星も見えたり。

前面道路側はガラスで開放されたアトリエで 仕事をしながら

近所の人たちの営みが見える。 だからよく挨拶もする。

雲や雨や雪が身近に感じられる。

環境「建築をとりまく大きな世界」に開くことで

感覚的ひろがりを求めた。

結果、生まれた外観は「ガラスの合掌造り」であり

進化しながら回帰する新しい富山の住まいを目指した。

 

主体構造・構法  鉄骨造+RC造+木造

基礎  ベタ基礎

敷地面積 286.31 m2

建築面積 160.22 m2 

延床面積 216.58 m2   

1階  136.53m2   2階  65.17m2   3階  14.88m2   

設計期間 2003年1月〜2004年5月

工事期間 2004年6月〜2004年12月

 

第36回 富山県建築賞 受賞

西側夜景 
西側外観 正面 からは外に開かれたアトリエがみえる ガラスの外皮のなかにコンクリートの箱が見え 入れ子の構成がみてとれる 
居間から中庭をみる 扉を開け放つとソトが入りこんでくる ここは囲われた中庭だけれどもガラスを透過して青空がひろがる